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一枚絵で書いてみm@ster 
トリスケオンPさんの企画一枚絵で書いてみm@sterに参加させて頂きました。

えー、ぶっちゃけ、課題絵が出てから、

昨日の朝までネタが何にも浮かびませんでしたw。

今回、アイマス成分が大変に希薄なネタですので、
あと、相当に狭いネタですので、その辺ご考慮頂ければと存じますw。
わからない人は「レイフォース」とかでニコニコ大百科とかウィキペディアを
検索すると幸せになれるかもしれませんw。

では、格納先にて…




雪のように舞い散った彼女のために






M.C.(Machinery Century:機械世紀)0185.12.24
am2:25 惑星中心核、ダイソン球上空。

「惑星中心核射程内まで、あと30秒」
レシーバーに無機質なナビゲーションの声が響く。

最終防衛ラインを突破し、中心核に向かって延びる巨大なシャフトにそって
私・・・水瀬伊織・・・否、「RVA-818 X-LAY」は飛び続けている。
あと少しで・・・勝てる。人類という種を生き残らせる事が出来る。
Con-Humanによって故郷を追われ、全盛時の1%にも満たぬ程にまで
その数をすり減らした人類にどんな未来があるというのか、 あまり考えたくは無い。
それでも、その失われた命の因果を、あの機械共に支払わせる事が出来る。
春香たちの敵を討てる。

春香たちの顔を思い出そうとした私の耳に、耳障りなアラート音が飛び込んでくる。
「警告、警告、前方に高エネルギー反応、続いて空間歪曲場の発生を確認」
私の視界にも「それ」が姿を現す。
シャフトに光の鎖で繋がれ、ハリネズミの様に中間子砲の砲身を生やした化け物がそこにいた。
あれが、Con-Human・・・春香たちの・・・みんなの敵・・・
私は猛禽のごとき笑みを浮かべながら、全兵装を開放する。
ロックオンレーザー、全8基、正常作動。
フュージョンガン、全2基、正常作動。
さあ、お前を潰すわよ、Con-Human。


M.C.0180.01.15
外惑星連合宇宙軍、第765居住区船

「伊織ちゃん早く早く!」
「もう、VRルームは逃げないわよ!」
私と春香は船内のVRルーム、通称「丸箱」に急いでいた。

狂った惑星管理コンピューター、「Con-Human」に人類がその故郷を追われ、
死と隣り合わせの冷たい大地と、暗黒の空間をその住処として50年が経つ。
生命を湛えた蒼い海も、暖かな陽光も、鳥や獣が遊ぶ森も、仮想現実の中で見られない
老人たちのお伽話の世界に為り果てていた。
それでも人々はその記憶を忘れないように、望郷の思いを次の世代に託す事を止めようとはしなかった。

私は丸箱があまり好きじゃない。
何度、かつて私のおじいちゃん達があの星に住んでいて、そこには沢山の素晴らしい
「自然」があると聞かされて、丸箱でそれを見せられても、それは何か現実感に乏しくて。
春香は丸箱がとても好きだった。
どんなに上手に誤魔化したって、それは嘘だと私は冷めた目で見てしまう。
春香にはそれが無かった。少なくとも私にはそう見えた。
草原を駆け、海に飛び込み、風に唄った。
虚構の世界は好きじゃなかったけど、そこで歌う春香を見るのは私も楽しくなれて好きだった。
今日はどんな設定にしようかしら・・・あ、アレをやってみよう。
アレは春香もあんまり見たこと無いはず、正直、アレだけは私も結構好きだしね・・・。

設定をセットし、二人で虚構の世界に飛び込む。
「さっ、さむーい!!」
春香の震える声、にひひっ、作戦通りねw。
そこは一面の雪景色、どこまでも続く一面の銀世界。
いつもの様に南国にでも行くと思っていた春香は、よりによって水着姿で仮想世界に降り立っていた。
「馬鹿ねェ、せめて普段着にして、入ってから設定変えればいいのに・・・」
コートにマフラー、イヤーパッドまでしている完全武装の私を恨めしそうに見る春香。
私は悪戯っぽく笑うと、タクトを振るように指をつい、と振る。
それに合わせて、春香の服もコートにマフラー、手袋の完全防備に換わる。
「うう・・・酷いよ伊織ちゃん・・・」
その場にうずくまって涙声で文句を言う春香。あら、一寸やりすぎちゃったかしら…。
流石に罪悪感にかられ、その肩に手を置き「ごっ、ごめんね…」と声をかけようとしたその刹那
「なーんてねっ!!」
だしぬけに躍り上った春香の手の中にある白い球が私の口の中に押し込まれた・・・つっ、つめたーい!!!
怯んだ私に春香は容赦なく雪玉を投げつける。
もちろん、やられっぱなしな私ではない。特大の雪玉を春香にお見舞いする。
こうして、私と春香の雪中の大戦争は幕を開けた。

1ba0de74_convert_20100307060530.jpg


1時間後、私と春香は雪原にちょこんと腰を降ろしていた。
傍らには、停戦和平合意の証として二人で作った雪だるまがこれまたちょこんと鎮座している。
「伊織ちゃん・・・」
春香が口を開く
「なに?」
「あったかいほうが楽しいと思ってたけど、寒いのも結構楽しいね!」
「アンタ丸箱だったら何でも良いんじゃないの?」
半分の呆れと、半分の羨ましさをこめて答える。
「ううん、一緒に楽しんでくれる人が居るから楽しいんだよ!」
う、いきなりなんて事を言うのよ…
「こうやって、一緒にはしゃいで、一緒に歌えて、いつまでもこうしていられたら、別に地球に降りられなくてもいい…」
そう呟いて、私を見つめる春香の眼は、見たことも無い故郷に焦がれるのではなく、
眼前の私という現実に向き合おうとする真摯な少女のものだった。
だから、でも、
「ふ、ふんっ!何言ってんのよ!そんな弱音吐いてる暇があったら、少しでも訓練の成績あげなさいよ!」
『私もよ、春香』とは、やっぱり素直には言えなくて。
だけど、これくらいは・・・いいよね?
「ずっとずっと一緒にいられたらいいね♪…」
最近覚えた歌を口ずさむ、春香が驚いた顔でこっちを見ているけど、すぐに嬉しそうな顔でハーモニーを乗せてきた。
雪原に二人のちいさなハーモニーが流れていく。

そう、こんな時間が続けば良かったのに。
(後篇に続く)
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comments
読みました
「一枚絵で書いてみm@ster」参加中の月の輪Pです。
「レイフォース」は流石に知りませんでした。もう「ダライアス」ぐらいしか記憶にないです。
設定は「バトルスターギャラクティカ」ぽくて、丸箱は「スタートレック」シリーズのホロデッキぽいので脳内はかなりアメリカンなドラマな感じで、SSを読みました。後半を待ちます。
【2010/03/07 13:31】URL | 月の輪P #VFkxEMUo[ EDIT]
Re: 読みました
月の輪P>

読んで頂いて有難うございます。
あまりオマージュ元と言うのは考えなかったのですが、
自分の作風として、普通にアイドルがアイドルらしくという話が
どうも書けないもので…お恥ずかしい事です。

後編も上げましたので、是非お読み頂ければと思います。
コメント、ありがとうございました!。
【2010/03/10 03:54】URL | wingeddeath #-[ EDIT]
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プロフィール

wingeddeath(春雨バナナ君P)

Author:wingeddeath(春雨バナナ君P)
B級シューター兼ニコマスPです。

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