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@ClubNight's Pre-Pre-Talk
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既に巷のニコマス紹介系ブログで話題に上っているこの謎企画、
どんなイベントなのか、そして僕たちはどんな立ち位置でこの企画に関わっているのか
先行レビューを兼ね、とりとめもなく、SS風味に書き付けていくことにした。
もし、少しでも本企画に興味を抱いて頂ければ幸いです。

1024Yukiho.jpg

企画用ポスターは雪歩をチョイスさせて頂きました。

以下格納 ↓
「何かいい企画ないもんですかねー?」
「それを考えるのがお前の仕事だろうが!、何年コレで飯食ってるんだ!」

ダレきった声と叱咤の声が飛び交う。
ここは音楽系雑誌や書籍を刊行している3流出版社「春雨書房」編集部。
ここ数年の出版不況の風を受けるまでもなく、発行部数は減少の一途
既に会社存続さえ危ぶまれるような有様である。
今日も、起死回生の策を練るべく、企画会議が開かれているのだが、
既に社員のモチベーションも下がりきって、最早会議の体を成してはいなかった。

唯一、編集長である俺だけが、何とかしようと声を張り上げるものの、俺自身も
既に打てる手は打ち尽し、沈滞する空気を打破することは出来ずにいた。

そう、一本の電話が鳴るまでは

「春雨書房様ですか」
鈴を転がすような妙齢の女性の声
「はい、春雨書房編集部です。」
「わたくし、765プロで事務を務めます音無と申しますが・・・」
「765プロォ!?」
俺の声が3オクターブほど裏返った。

765プロ。
ここ数年、芸能界で飛躍的に知名度を伸ばしている新進気鋭の芸能プロダクションだ。
特に、「PROJECT IM@S」と銘打って展開するキャンペーンは既に全国を席巻し、
所属するアイドルたちの姿をテレビで見ない日は無いと言って良いだろう。
もっとも、それ程の知名度を誇りながら、何故か未だに雑居ビルの一室に事務所を構えているのは
余程経営者の手腕がアレなのかと、陰口も叩かれているのだが・・・

それ程の芸能プロから、お世辞にも売れているとは言えない3流出版社に何の電話なのか、
無関心だった編集部員も、流石に何事かと目を丸くしている。
「はい・・・はい・・・それでは、私共から一度ご挨拶に・・・此方こそ宜しくお願いします!
失礼いたします!・・・おいお前ら!765プロからうちに企画の話が来たぞ!」
満面に喜色を湛えてまくし立てる俺に、若手の編集部員がけだるげに言い返す。
「何でウチ見たいな弱小出版社に765プロが声掛けるんですか・・・悪戯かも知れませんよ」
う、確かにその可能性はある。しかし・・・
「いいさ、悪戯なら、その時点でウチは終わりだ。駄目モトで765プロに挨拶に行って来る。」
俺は手早く外出の準備をする。
そう、コレが俺たちに差し伸べられた最後のチャンスかもしれないのだから。



Club Night's


「・・・という事で、一週間後にはデモCDが765プロから届くからな!
コレが俺たちの最後のチャンスだと思って、気合入れて行けよ!」
興奮して話す俺に対し、編集部員の連中は未だに冷めた目で俺を見ていた。
「・・・そうは言いますけど編集長、僕たちがノレる音楽なんですか?
765プロのアイドルたちの歌ってのは?」
「どんなに有名なプロダクションとのタイアップ企画でも、音楽がノレなきゃ、
俺達は何も書けませんよ?」
何処までもマイペースな連中だな、自分たちの拘りに何処までも忠実であるが故・・・
と、言えば聞こえが良いのかも知れないが。
尤も、その思いは実は俺自身も持ってはいたのだが・・・
それが、とんでもない思い違いだったことを、俺たちは一週間後に思い知ることになる。

一週間後、会議室のラジカセにCDを入れる。

当世ブレイク中のアイドルとは思えぬ静かな始まり、
ここが会議室であることを一瞬忘れる。
バカンスを歌った歌だろうが、
むしろ夕暮れ時を思わせるような、そんな感覚だ。
ふっと曲が切り替わり、あどけない、でも何故か艶っぽい声が俺の耳朶をくすぐる。
妖精にに幻惑され、遊ばれているかのようなトリップ感が俺を包んだ。
ふと無音になり、我に還る。
もう終わりなのか、と物足りなさを感じた次の瞬間、その声は俺の耳に飛び込んできた。
幾重にも砂糖をまぶしたお菓子のような甘い甘い声。
「大人ぶった童女」だな、こりゃヤバイ趣味に目覚めそうだ。
次の曲に繋がる。あたかも、童女から少女に成長したようなイメージ。
それも、必死に大人へと背伸びしようとする少女の思いが伝わってくる。
少女は大人の女性にやがて成長する。
でも、大人になっても、その中にやはり少女を残しているのだろう、
その落ち着いた大人の声で紡ぐ旋律と詞は、夜の星の中を駆け抜ける女神か。


10分半程はあっという間だった。
ディスクが止まるわずかな音が会議室に響くほどの沈黙、
「お前ら・・・どうだった!?」
沈黙に耐えられず、俺はおずおずと連中に尋ねた。
「編集長、これ一寸MP3に落としていいですか?」
何を言い出すかと思ったが、そのあまりの真剣な表情に俺も訊き返す。
「え・・・?、何故だ?ここで感想出せないのか?」
「こんな会議室で、しかもラジカセで聴いてちゃ、このリミックスを
貸してくれた765プロさんに申し訳が立たないです。じっくり聴き直して、
気合入れて記事書きますから。」
他の連中の顔を見回す。口には出さないが、その眼差しは熱く、
同じ思いを持っている事が伝わってきた。
俺は編集部員の連中を睨みつけ、口を開いた。
「・・・腑抜けた記事書きやがったら、即没だ!いいな!」

一ヵ月後、刷りあがった俺たちの雑誌の最新号には

「夜に、唄に、酔え」
    -im@s ClubNight's-

のキャッチフレーズが765プロの歌姫たちとともに踊っていた

(了)

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comments
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【2009/11/24 23:49】 | #[ EDIT]
素敵な切り口です。なんか、実感できます。
ClubNights、どこか『渋い』んですよね。
無駄な派手さ、飾りが無くって、心で感じる、みたいな。
【2009/11/25 13:04】URL | ガル #MhlNZB0o[ EDIT]
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【2009/11/27 16:04】 | #[ EDIT]
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プロフィール

wingeddeath(春雨バナナ君P)

Author:wingeddeath(春雨バナナ君P)
B級シューター兼ニコマスPです。

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